教授、M子さん。今日もいい天気ですし、近所のコインランドリーへお布団を洗いに行きませんか? 連日の猛暑でお布団もそろそろ汗臭くなってきたでしょう?
暑いので行きません。外に出たくありません。
私は汗をかかない生物なので布団は洗わなくて大丈夫。スマホでユーチューブ見るなりー。
(コイツら)
とりあえず家のwifiぶっ壊しとこ。どーん。
ほぅあ!? ネットがつながらなくなった!?
びえええん! ユーチューブ見れなくなったよおお!
(こいつら全然反省してねえな。下記事参照)
というわけで結局私一人で行くことになりました。今回の記事では、夏の布団洗濯【コインランドリーあるある】をお届けします。
実況はわたくしM子。
解説はK林がお送りいたします。
(なんだコイツら。)
まいいや。詳しくはつづきを読むで。
1 敷布団に寝具すべてを丸めて持ち運ぶ。
さて、そろそろコインランドリー行きますかと。敷布団、掛布団、タオルケット、枕、全部を敷布団に丸めてと……いけるか。よいしょっと。
さあ始まりました。第一回真夏のお布団洗濯選手権。本大会トップバッターを務めますのは25歳独身一人暮らしのT中選手です。
肝心の寝具ですが、T中選手はすべての寝具を敷布団にくるみ、ひとまとめにして持つようです。
一人暮らしで一人分の寝具しかなければ、定番の持ち方ですね。一つ一つの布団をたたむようなことはせず、あくまで広げっぱなしの寝具を敷布団に丸め、だき抱えるようにして持ちます。たたむ手間が省けるのでスピードがでる反面、布団が崩れやすいという弱点があります。
なるほどスピード重視の持ち方ですか。となると腕力が不安になりませんか。最寄りのコインランドリーまでは約500メートルあります。
そうですね。何事もなければ布団を抱えながらでもたどり着ける距離です。しかし炎天下の気温もありますので、出来る限り体力の消費は避けたいところです。
おっ。意外と軽いぞ。これならコインランドリーまで余裕で持っていけるわ。
T中選手。大事なお布団を抱えて、いよいよスタートです。
2 家を出る前に必ず何かにぶつかって落とす。
あっべ。なんかぶつかった。ハンガー落とした。くそ、いいか。帰ってから拾おう。やべ、またなんか。くそ玄関の傘に引っかかって。ああもう!
おおっとT中選手。開始早々イライラを募らせる~! 家のものを落としまくりだ~!
この先はコインランドリーまで腕力の持久戦が控えています。無駄な体力の消耗はいけません。
3 やっとこさ家を出るが、布団を抱えているせいで、家の鍵が閉められない。
くそ、くそ。布団抱えてるせいで、ポケットに手が届かない。くそ、鍵が、取れない。
ここでT中選手に更なる不幸が襲い掛かります。ズボンの後ろポケットに入れた鍵が取れません。
布団を抱える前に鍵を手に持っておくべきでしたね。多くの選手がひっかかるミスです。
くそ、まじで腕つる。
もがけばもがくほど、ひとまとめにした寝具が崩れて腕力に負担をかけます。K林さん、こういった場合はどうリカバリーするのがいいんでしょうか?
そうですね。少しお下品ですが、家の外壁に足をつき膝をたて、寝具の負荷を分散させながら、空いた手で鍵を取り出すのが定番です。その際、脚をつらないように気をつけましょう。また、壁に足跡が残った場合はタオル等でふき取るのがマナーです。
ぐおおおおおおおおおお!
T中選手、ここは腕力だけで乗り切ります。何とか家の鍵を閉めることに成功。
非常に腕に負担がかかったものと思われます。
4 ようやく家を出て布団運搬スタート。序盤は余裕。
えっさ、ほいさ。余裕余裕。家の近くにコインランドリーあってよかったー。
T中選手、余裕の表情を浮かべておりますが。これはどうでしょうか。無事コインランドリーにたどり着けるとみていいでしょうか?
もうすぐ解ります。布団を抱えて歩くのは思った以上につらいんです。
5 辛い
ぜえ、ぜえ、くそ。重い。重い。腕が痺れて、力が入らない。
おーっと。T中選手ペースダウン。真夏の日差しが肌を焼く、車の排気ガスが息を奪う、抱えた布団に自身の汗が染み渡る。この炎天下での布団運搬は、腕力だけが命綱です。諦めてはいいけません。たとえ腕が痺れても、この感覚がなくなっても、抱え続けるしかないんです! 一人暮らしにとって、この布団を運べるのは、自分しかいないんです! T中選手、この苦境を乗り切れるかー!
今が正念場ですね。休憩地点はありませんので、適宜布団の抱え直しを行い、一歩ずつ着実に進んでいくしかありません。
6 コインランドリーに到着。クーラーがとても涼しい。
ふいー。やっと着いた。クーラー涼しいー、生き返るー。
T中選手。なんとかコインランドリーに到着です。抱えた布団を仮置き用の作業台に置き、自身も台上に倒れ込みます。なんともいえぬ安堵の表情です。
うん。あれね、コインランドリーって大体作業台みたいなのあるからね。徒歩で布団を運んできた人は、大体あの作業台に倒れ込むよね。
7 どのサイズの洗濯機を使うか迷う。
さあ大事な洗濯機チョイスの時間です。羽毛布団2枚を優に飲み込める大型サイズの洗濯機なら1000円、中型なら800円、小型であれば600円といったように、一般的なコインランドリーでは洗濯機のサイズによって使用料金が違います。K林さん、今回のT中選手の寝具ならどのサイズを使うのが適切なんでしょう?
そうですね。まあ余裕をもって大型を使うべきで……って、あ。
・・・・・・。
なんとT中選手、中型サイズをチョイス! 洗濯槽の余裕より、200円の節約を取ったようだ!
入れ、入れ。ぎゅっ、ぎゅっ。
入るか~? 入るか~?
8 入らない
・・・・・・。
おおーっと! 入らなーい! T中選手、自分の寝具を洗濯機の中におさめることができなーい! これは恥ずかしい! T中選手、顔を赤くしながら大型サイズの洗濯機に自分の寝具を移し替えます!
200円をケチるからこうなるのです。
9 洗濯開始。約40分の自由時間が訪れる。
ふう。やっと洗濯できた。洗濯中暇だし、私もユーチューブでも見るかな。K林教授やM子さんには、YOUTUBEデブとか言ってるけど、私も動画見るの好きなんだよなぁ。
ええ。しかし、彼女は。
10 もちろんイヤホンを持ってくるのを忘れている
クソクソクソ。
なんとイヤホンを忘れている! これでは公共の場でのYOUTUBE視聴ができない! これはありえないミスだ! これはありえないミスだあああ!!
ぷぎゃーーーーー!! 普段、我々のことを馬鹿にしているからこうなるんだよーーん!!
11 寝る
スヤァ……スヤァ……
しかしT中選手、イヤホンがないと解ると、すぐに寝ました。
ううむ、非常にあっけからんとしている。我々なら10分はのたうちまわって、音声無しでも楽しめる動画を探すというのに。
( ˘ω˘)スヤァ
12 乾燥機にかける
さあ約40分の洗濯時間を終え、今度は濡れた布団を乾燥機にかけます。ここでも乾燥機のサイズ選択が重要になってきますが、T中選手は。
・・・一番でかいやつにしとこーっと。
さきほどの反省をいかし、大型サイズにするようです。
賢明な判断です。
乾燥時間は、とりあえず20分ぐらいやるか。100円で5分だから、400円っとね。
13 20経過。乾いた……か?
さあ20分が経ちました。T中選手のお布団は乾いたんでしょうか。T中選手、慎重に取り出し、布団をぽふぽふします。
・・・。
・・・乾いた? 温かいけど、中は濡れてるような。
T中選手、布団をぽふぽふするものの乾燥したかどうか判断がつかないようです。
布団乾燥あるあるですね。乾いたかどうか解らない。大概は不安になってもう一度乾燥機にかけるはずです。
14 もう一度乾燥機へ。
今度は10分でいいや。もう一回乾燥機に入れ直してと。200円と。
15 10分経過。乾いた……か?
ううん。10分経ったけど、これ、乾いたのか? 表面は確かに温かい。しかし、芯の部分はまだ乾いていないような。
・・・不安だ。もう10分回すか。
16 「10分回して乾燥具合を確かめて」の無限ループに陥る
はい乾燥機あるあるです。本当に乾いたかどうか解らないので、何度も乾燥機にかけてしまう。
なるほど。このループを抜け出すにはどうすればいいんでしょうか。
そうですね。大概のコインランドリーには乾燥時間の目安表みたいなものがあるので、それを参考にしましょう。私は目安値+10分程度の乾燥時間をとっています。後は自分の手の平の感覚を信じて、多少しめっていても、乾いたということにしてしまいましょう。
T中選手は心配性で有名ですからね。思い切った判断ができるかどうかが重要です。
ええ。T中君の心配性については下記事参照です。
17 帰りはしっかりと布団をたたんで抱える。
さあ、そんな心配症のT中選手も、いよいよ布団乾燥が終わり帰路につきます。再び布団を抱えることになりますが、今度の持ち方は・・・?
よいしょよいしょ。掛布団とタオルケットを、しっかりたたんでと、それを敷布団にくるんでと。これでおっけ。
しっかりと綺麗に折りたたんで持ち運ぶようですね。
これも、さきほどの失敗を踏まえての行動でしょうか。T中選手は自宅からコインランドリーに向かう際、布団を大雑把に丸めて抱えたため、布団が崩れやすく苦い思いをしました。
そうでしょうね。やはり畳んだ方が重心が安定しますし、持ちやすくなりますからね。T中選手も、今回の件で成長しているんだと思います。
なるほど。反省を即座に次に生かす。T中選手は修正力に長けた選手ということですね。
・・・まあ、そう捉えてもいいでしょう。
18 帰りの運搬は足取りが軽い。しかし。
えっさ、ほいさ。もうすぐ、自宅。えっさ、ほいさ。自宅。
T中選手。非常に足取りが軽い。大股歩きでドンドン進みます。これは大幅なタイムが望めるか~。
まあ日が落ちて気温も下がってきましたからね。帰りは楽でしょう。しかし。
しかし?
ええまあ、見てれば解ると思います。
19 自宅に到着。しかし、布団を抱えているので鍵が開けられない。
あああああああああああああ!! 鍵が開けられないいいい!! 後ろポケットに手が届かないーー!!
以上、第一回真夏のお布団洗濯選手権でした。
おしまいです。